瞑想がうまくできない4つの理由・原因
瞑想がうまくできない理由は、大概、次の4つに集約されてきます。それは、
- 考えすぎ(特に、答えの出ない精神的なことに関して深く探求すること)
- 想像のし過ぎ(特に、事実かどうか確かめにくいスピリチュアルに関して深く傾倒すること)
- 情緒や感情が激しすぎる状態、落ち込みがひどい状態
- 自律神経のバランスが乱れている
この4つに集約されてきます。
もっとも、この4つ以外にもあります。
たとえば、体の緊張ですね。
上記以外の原因で、無自覚的に体に緊張が入っている場合です。こちらは改善に時間がかかります。
しかし瞑想がうまくでいない理由や障害は、大概、上記の4つになります。
瞑想の種類が異なっても障害となる理由は同じ
ところで瞑想は、大別すると、
- プレゼンス・・・気づき
- ビーイング・・・ただある
の2つに分けることができます。
で、
- プレゼンス・・・名色分離智
- ビーイング・・・禅定
となることは、一つの目標といいますか、できると望ましい状態です。
ところが、実のところ、瞑想のテクニックを何年行っても、これらはできるようにはならないんですね。
驚きかもしれませんが、このことは、私自身が長年行ってきて次第にわかってきたことでした。
瞑想ができるようになる秘訣
瞑想は、プレゼンス、ビーイングのどちらの瞑想にも共通していますが、端的にいいますと、
- 心
- 体
の2つが、ある程度、練れてこないとうまく進まないようになっています。
特に「心」。この有り様が非常に大切になります。で、瞑想とは「心の有り様を整える手段」という言い方もできます。
瞑想では日常での心の有り様も大切
実際のところ瞑想だけではうまくゆかなかったりします。日常的な心の有り様が、そのまま瞑想にも反映されてくるというのが本当のところだったりします。
で、「日常的な心の有り様」といっても、厳密にいえば「良い人になろう」とか「こうしよう」とするのではないんですね。といいますか、こうした「なろう」とするのは主になりません。
それよりも瞑想の障害となっている諸々が減っていくことで、瞑想が進むようになるってことだったりします。
で、その障害とは先ほども書きましたが、
- 考えすぎ
- 想像のし過ぎ
- 情緒や感情が激しすぎる
- 自律神経のバランスが乱れている
この4つですね。これらが障害となっている大きな原因です。
瞑想の妨げとなっている原因を改める
そこで、これらの原因を改める必要が出てきます。
1と2は、習慣やクセになっていることが多いですので、習慣やクセを改めることが解決しやすくなりますね。
3,4は、ボディワークや、天啓気療を受け続けることで改善してまいります。
ですので、瞑想を深めたい場合は、日頃の心の有り様も大事になってきます。
また心の有り様を不適切にする課題を減らしていくことも大事になってまいります。
瞑想は、技術やテクニック、メソッドよりも、日頃の心の有り様と、体の有り様の両方が大事になってきます。
実は、このことこそ、あまり言及されない大事な要点だったりします。
戒律の本当の意味
で、仏教では何故、戒律を設けているかといえば、それは、心と体を整える準備になるからですね。2500年前に考えられた(設けられた)事前準備です。
2500年前の、しかも出家型の事前準備を、現代人にそのままあてはめるのはナンゼンスです。
ですので、もっと現実的かつ効果を踏まえた事前準備が必要で、それが上記の4つの障害になるということです。
で、これら4つの項目が軽減し、整えられていくにしたがって、座ったときに「ゆったり」するようになって、これが土台になって、気づきの瞑想なり、禅定なりが、自然に進みやすくなってまいります。
大事な基本になるわけですね。