関わってはいけない人の3つの特徴
ネットで見かけたカウンセラーのコラム。
【超危険! 出来る限り関わってはいけない人3選】について、現役プロ心理カウンセラーが語ります。
この手の記事は、大概、人のネガティブな面を取り扱ったり、キャッチーな記事にすることで、アクセス数を稼ごうとするところがあります。
「超危険」とあるんですが、別に超危険というのではなく、関わると損害がある、面倒なことになる気質として、3つあげているんですね。
それは、
- テイカー(相手から時間、労力、金銭などを奪う)
- 怒りん坊
- 人を不幸にする嘘をつく
この3つ。
で、これはごもっともなんですね。
この3つを有する人は注意が必要なんですね。
で、この3つは、奇しくも仏教の戒律の基本である「五戒」にバッチリ含まれていることだったりします。
仏教の五戒が戒める盗み・傷害・嘘
どういうことかといえば、そもそも仏教の五戒では、
- 盗む・・・テイカー(奪う)
- 傷つける(殺生)・・・怒りん坊(怒りは人を傷つけることが多い)
- 嘘をつく・・・人を不幸にする嘘をつく
といって戒めているんですね。
で、このコラムで挙げている「関わってはいけない人3選」と、五戒はドンピシャなんですね。仏教の五戒のうち3つ含まれています。
ちなみに仏教の五戒では、
- 殺さない(傷つけない)
- 盗まない
- 嘘をつかない
- 不倫をしない(他人の恋人・配偶者を奪わないという意味で、本質は「盗まない」と同じ。)
- 酒を飲まない(お酒が悪いわけではなく、意識をもうろうとさせるのがよくないというのが真意)
という言い方をして、5つの基本的倫理を提唱しています。この5つの戒律は、人間が平和に安穏に生活できる最低限の規範としているんですね。
で、この5つは、本当にその通りだったりします。で、五戒のうち、
- 殺さない(傷つけない)
- 盗まない
- 嘘をつかない
この3つが大事になるんですね。で、上記のコラムにある「超危険な人の傾向」こそが、この3つを守らない人だったりします。
テイカー・怒りん坊・不幸にする嘘は人と社会を悪くする
上記のコラムで、
・テイカー
・怒りん坊
・人を不幸にする嘘をつく
は超危険としています。
ま、超危険というのは、冒頭でも書い通りで、アクセス数を稼ぎたいので、オーバーに表記しているだけだと思いますが^^;
しかしながら、五戒に抵触する言動は、不幸をもたらします。
このことを、コラムでは具体的に書いていますね。で、具体的に説明されると、五戒に違えることが、いかに人を不幸にするのか、社会に不利益をもたらすのかがわかります。
コラムから引用します。
テイカー
テイカーは、時間、物、お金を奪う。
世の中には、自分がテイカーだということに気付いてない方がたくさんいらっしゃいます。たとえばお喋りな人がそうです。
お喋りな人は、自分で自分のことを社交的な人であると考えがちですが、そうとは限りません。自分のことばかり話し、人の話を全然聴こうとしない人は、立派なテイカーです。
困ったときに相談するのは悪いことではありませんし、時に長時間になることもあると思います。友人や親しい関係の場合は謝礼も不要なことが多いですね。
けれども、いつもいつも一方的に自分のことだけを話しをして、相手の話しを聞こうとしない場合が、「テイカー」ということですね。
この手の文章は、この辺りのニュアンスをきちんとつかみ取ることも大切ですね。
怒りん坊の人
怒りん坊の人は、人が何か小さな失敗をしただけで、烈火のごとく怒り、延々とその人を責めます。
厳しい罰を与えます。くどくど怒ります。人格まで攻撃してきます。
人間ですので、怒ることはあります。また時に激怒したり、激昂することもありますね。
しかし、同じ怒りでも、些細なミスなのに、猛然と怒り、しかも執拗に相手を責める場合ですね。
同じ怒りでも、しつこい怒り、相手をとことん罵倒してしまう怒り。慈しみの心がほとんど無い有り様のことを言っています。
人を不幸にする嘘をつく人
人を傷つけない、誰にも迷惑をかけない嘘ならいいのですが、世の中には、自分を守るために、相手を利用するために、嘘をつく輩がいます。
人を不幸にする嘘をつく人。こういう人とは極力関わらないようにしましょう。
人は、かならずしも真実を言うとは限りません。多少話しを盛ったり、「あれ、ちょっと違ったかな?」といった程度はあります。
ここで問題にしている嘘は、自己保身のために、明らかに事実と異なる話しをして、相手を利用する操作しようとする嘘のことですね。
で、その度合いが酷いケースを言っています。
仏教の五戒を実生活に即して表現することは大切
仏教の五戒は、教条的にまとめてあるため、どこか教科書的で無味乾燥なのすが、このコラムは実際的ですね。実生活に即しています。
ただ、読み取りには注意する必要もあります。というのも、完全な人はいませんし、人は誰しもでこぼこした性格や気質をしているからです。
テイカー、怒りん坊、人を不幸にする嘘をつくは、程度の違いはあれ、誰でも犯すことがあります。
後述もしますが、要は「程度の問題」なんですね。また合う合わないといった相性も関係してきます。
しかし、こうした部分を差し引いても、上記のコラムの指摘は、わかりやすく実際的です。
で、このように具体的かつ、実生活に即した表現を取ることはとても大切なんですね。
ですので、このコラムを取り上げてみました。冒頭で、キャッチーであることを指摘しましたが^^;、それを差し引いても良い内容の記事ですね。
で、仏教の五戒も、
- テイカー・・・相手に時間、労力、お金、物を使わせて、無償のサービス提供を習慣にしている人(謝礼はしない)
- 怒りん坊・・・怒りの緊張パワーで相手を麻痺させて、相手を傷つける言動を取る
- 人を不幸にする嘘をつく・・・相手を騙して、自分に都合のよい話しを吹き込む
このように実生活に即して表現するとわかりやすいですね。ピンと来ます。で、いかに五戒を破ることがヤバいことかもわかりやすくなりますね。
宗教的な権威で、「ほら守れ!」みたいなゴリオシ感がありません。現代的といいますか、生活に即した解釈は、むしろ、すんなりと入ってきますし好印象ですね。
五戒を破ると不幸をもたらす
で、
・テイカー
・怒りん坊
・人を不幸にする嘘をつく
この3つを備えている人は、冒頭で紹介したコラムの通り、ヤバイということなんですね。
この3つがそろうと、健全な人間関係を作るのはほぼ不可能になります。
やはり、同じ嘘でも、相手をおとしめて、自分の味方を作ろうとする嘘はよくない。
嘘が発覚した時点で、完全に信用を失います。失うだけでなく、嘘によって、無実の人を悪者にしてしまう。
まさに最近の週刊文春が、これだと思いますが、「人を不幸にする嘘」は本当によくありません。
他人の善意をむさぼる・利用する人はよろしくない
五戒を破る人はヤバイ。
見た目の感じとか、教養があるとか、そういうことよりも、五戒を平気で破ってしまう人はヤバいということ(日本ではお酒は別にいいと思いますけどね)。これがもう、赤裸々な事実として突きつけられたわけです。
世の中には、ふつーの顔をして、他人の善意をむさぼる人がいる。利用する人がいる。お人好しな人を、自分の都合に利用する人がいるってことなんです。
こうした人は、決して反社会的でもなく、ごくふつーの顔をしている。しかし、よくよく見ると、疑問な点がいくつもあるわけですね。
人の善意をむさぼる人、利用する人には注意する必要があるなあと思います。
「おかしい」「変だ」と、感覚的に察知したときは、警戒フラグを立てて、スルーしないようにしていこうと思います。
度が過ぎている場合に注意を払う
ちなみに、そうはいっても、もちろん人間ですので、多少、こうした傾向があっても、実際はそれほど問題にならない場合も多いものです。
要は、度が過ぎている場合なんですね。
テイカー、怒りん坊、人を不幸にする嘘をつくといった度合いが強い人は、偏りやクセも強く、自己主張も強い傾向があります。
「一般的な感じよりも変だな?」「おかしいぞ」と感じる場合は、注意が必要ということですね。
世の中には完全な人はいませんので、粗探しをすれば、誰でも「変なところ」はあります。ですので、程度の問題なんですね。
で、その程度の問題といいますか、許容レベルが、今回の体験でよくわかったということだったりします。
自己観察の大切さ
それと、「自分の心に気づく」「内省する」「自己を見つめる」という姿勢は必須であり、欠かせないということですね。
何も瞑想に限ったことではなく、「自己観察」は、五戒を破るはちゃめちゃな言動を慎む始まりにもなります。つまり、しあわせになる第一歩ですね。
それが自己観察。気づきの瞑想。プレゼンス系の瞑想ということなんですね。これが非常に大切。
誰しも完全ではありません。だからこそ、自分の心に気づくことが大切だったりします。
自分の心に気づくこと、、また、こうした姿勢が大事だなあと思うことから、瞑想も、自己陶冶も始まります。
自己観察・内観・内省している方は大丈夫
ちなみに補足になりますが、この記事を読んでいる方の中には、瞑想会に参加されている方もいらっしゃいます。
で、瞑想を実践している方は、内省的なところがありますので、この記事を読んで「もしかして私もそうかも」なんて思わないでくださいね^^
そのように内省的、自己観察ができる方は大丈夫なんです。また仮に瞑想や観察がうまくできなくても、意欲のある方なら大丈夫です。
Iさんのように、瞑想もしない(したくない、意欲が無い)、自己観察もできない(したくない、意欲がない)という人こそ問題なんですね。
しかもIさんは、「度が過ぎて」いたわけです。自己を省みることができないため、自制もきかず、本能のままでに動いていたようなもんなんです。
で、Iさん自身は自覚することなく、テイカー、怒りん坊、人を不幸にする嘘をつくということし続けていたわけですね。
さらにいえばIさんは、この他にも悩ましげな課題がいくつもあったわけです。
自己観察、自らの心に気づくことを、日々行っている方は大丈夫です。
こうした記事は、デリケートな心の領域を扱っていますので、実のところ、誰でも大なり小なり心当たりあることがあったりします。
しかし、そう感じる方は基本的に大丈夫ですね。また自己観察、自分の心を感じて日々生活している人は大丈夫です。
仏教の五戒は幸不幸のキモ
ということでして、コラムにある
・テイカー
・怒りん坊
・人を不幸にする嘘をつく
は、マジもんで人を不幸にする、健全な人間関係を構築することは困難であり、関わった人達は傷つくということですね。これは自分の体験を通して断言することができます。
で、これを見通していた仏教の五戒はすごいなあと思います。2500年前から伝承されている五戒は、伊達ではありません。
人間の幸不幸の最もキモとなる部分を抽出しています。さすが仏教。人類の叡智ですね。